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酒と酒器と酒器盆のはなし

突然ですが、皆様は家で毎晩どんな酒飲みますか?
私どもはビール、日本酒、ワイン(赤と白と場合によってはスパークリング、あればシェリー酒も)が定番です。
しかし、仕事柄、やはり日本酒の比率がダントツです。
店主はやや甘めの旨口系が好き。
女将は甘口でも辛口でも柔らかい舌触りのものが好き。
好みはそれぞれですが、この季節は、燗にしているため、仮にうっかり湯にかけすぎて、熱々燗になってもへたら無い生元系が中心です。
同じ酒を燗にすると、その温度によって絶妙に旨い瞬間があります。
この酒はこんなに美味しい酒だったのかと驚くほど。
温度だけでなく、開けたての時はなんだか固く閉じた感じで、香りばかりが不自然に強くてどうも良い印象がなかった酒が、しばらく放置していたことで急に熟れて味わい深く柔らかくなっていて驚くこともあります。
すでに5年経った同じ酒をまとめて一升瓶6本買って、さらに数年も寝かせて飲み比べてみたことがありますが、わずか数年でも古酒の味わいで面白いものがありました。
まあこんな風に日本酒というものは温度に時間に環境によって様々な変化と楽しみ方ができるものです。

ある休日、店主と日本酒に力を入れている老舗の酒場に行ってきました。
初心忘れずの気持ちで。
メニューはずらり日本酒オンリー。
日本中の日本酒です。
それを小さな湯のみのようなぐいのみ?で飲みます。
その酒器が厚手で、口あたりが分厚く、一般的には薄口の方が良いと思っていた私には、初めなんだか違和感でした。
が、飲み進めるうちに、意外にもその分厚い口あたりが心地良い。
しかも、生酒が主流なので冷です。燗にはしてくれません。
生酒の香り高い、旨味の強い、口中にじゅわわ~っと広がる甘みと乳酸な感じが後をひきます。
薄手のクールな酒器より分厚い素朴な酒器の方が酒をより柔らかく感じさせてくれるようでした。

酒器の口あたりやサイズの好みは人それぞれです。
今までは青海波では、これが良いだろうと思われる酒器で提供していましたが、今年からお客様に選んでいただくことにしました。
するとあらら不思議。
これはダメでしょうってな思いの酒器が人気があったりするのです。
これがまた目から鱗で、凝り固まった先入観をお客様から払拭させてもらうことになったりするのです。
まさに初心忘れず。

今後のポツリポツリと酒器を揃えて行きたいと思っておりますが、店主手作りの酒器盆が不足してしまいました。
今年の夏、皆様にたんと鮎を食べて頂かないといけません。
ご協力よろしくお願いいたします。

(「酒器を入れるお盆が欲しい」と女将が言ったところ、店主が、「夏に仕入れた鮎が入っていた箱が家に数枚あるから、これを再利用しよう」と言い出し、のこぎりで切って、酒器に合うサイズに整え、柿渋を何度も重ね塗りして味わいを出して完成させた。意外にいいものが出来て喜んでいたが、酒器が増えるにつれ盆は不足し、今年の鮎の登場を待つことにしたのだ。鮎が欲しいのか鮎箱が欲しいのかわからん話である。)
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