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酒処として

昨夜。
電話で問い合わせがあった。
か細い女性の声で「樽酒はまだありますか!」と。

嗚呼!
申しわけございません。売り切れました。

この時、私の中を様々な感情が一気に駆け巡った。

申しわけございませんの言葉の中には、売り切れを詫びる意味と、売り切れた旨を知らせてなかった自分の怠慢を詫びる意味がある。
あれほど執拗に「樽酒入ります」「一月は樽酒でーす」などこのグビグビ日記で公表していたにも関わらず、売り切れを言ってなかったとは!

本当に申しわけございません!

そして、同時に、どなたかわかりませぬが、このようにわざわざ樽酒を問い合わせて頂くとは、本当に樽酒冥利につきると言うもの。いえ、私は樽酒ではございませんが、もう気分は樽酒ですよ。だって、オープン以来、毎年一月に樽酒をいれて幾度か。
初めの頃は売り切れず、泣く泣く料理酒に使ったことすらございました。
それが、今年は月半ばで完売し、おまけに問い合わせまで頂くと言う。本当に幸せなことでございます。
酒を呑むためにの店として頑張って来た甲斐っていうものがございますよ。

青海波は、このブログにも度々書いて参りましたが、酒呑みのための酒を呑む店でございます。
よって、未成年者及び酒を飲まない方のご利用はお断りしております。
こういう事を言うと「なんと偉そうに」「生意気だ」「居酒屋ふぜいで客を選ぶな」などと言う厳しいオコトバが聞こえてきそうでございますが、なにしろご存知の通り、ちんまりとした店でございます。

カウンター中心なのは、例えば
「今日は疲れた。帰りにビールの一杯でも飲みたいなあ。でも皆が賑やかにやってるところに一人は寂しいなあ」「女一人飲むのは抵抗があるわ。でも女一人だって飲みたいのよ」
またあるいは、愛する人と駅で待ち合わせ「今日は寒いから熱燗で温まって、刺身でもつまんで帰ろうよ」
なんて方が安心してフラリとひっかけて頂ける、まるでバーの止まり木ような使い方をしていただけたらと言う思いがあっての事。
つまりは我ら二人、目指せ真の飲兵衛として「こんな店欲しいな」と思う店に近づけたい訳でございます。
近づけたいからどうしても生意気な断り書きが登場するわけで・・・。

決して他意はございません。
ただ、純粋に、酒を愛する者として、同じように酒を愛する者たちどものために、心地よい、自分だけのオアシスを作りたい。
ただそれだけに尽きる想いなのでございます。

よって、呑まない方のご利用お断りと言う、シビアなセリフは、いいかえれば、呑まない方はつまり、お食事のみの方。ならば、なにもかようなチンマリとした、酒を愛する二人がやってる酒を愛する者どものための店に来て、居心地悪い思いをするよりむしろ、器の広い、飲み屋なのに食事も子連れも酔っ払いもオッケーよな、キャパの大きな店に行かれる方がよほど楽しく居心地が良いと思う訳でございます。

偏屈でしょうか?

そう思われても、仕方ございません。

しかし、私共、いえ、個人で、主義主張を持ってやってる店はいづれも、必ず譲れない自分のスタイルがあるものでございます。

それが、お一人様、何万円もする、超高級店なら自在でしょうが、私たちのように、小さい店で、ですが旬のものを工夫して、出来るだけ手頃にと孤軍奮闘している店にしてみると、店の目指す方向とは異なるお客様方と言うのは、残酷な言い方ではございますが、イナゴの大群の様を呈する次第でございます。

つろうございます。

頑張っても頑張っても、酒処とは理解されず、定食のごとく、丁寧に仕込んだもの達は瞬く間になくなる。


ゆえに、断り書きをいたしました。

辛いと思いながら、自分の夢である、酒を愛する者たちの店を目指して細々とやっているのです。

あ、ここで、誤解のないよう。
別に、たくさん飲めと言ってるのではありませんよ。
ただ、刺身にはこれを、レバカツにはこれをと、料理とのマリアージュを心から楽しんで頂きたいだけです。
酒があまり強くなくても、青海波の静かな雰囲気と、店主が工夫しながら作った手作りの料理を好んで頂いて、気分に合わせて酒を選んでちびちびと和んでいただけたら、そりゃあもう我らとしたら、本望なのですよ。


難しい事を語り過ぎたでしょうか?


店内禁煙でスタートした折、様々な非難を浴びました。

次は、酒を愛する者による酒を愛する者たちの店作りでございます。



さて、私の拙い文章を読んで、今ひとつ説得力が足りないともんもんとされていらっしゃる方がいらしたら、店で声をかけてくださりませ。
共に一献やりとうございます。是非。

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