Entries

魅惑の貝

この時期市場に行くと良く見かける一つにトリ貝がある。
トリ貝は二枚貝で、よくすし屋のネタに使われる。
もちろん刺身でも。

青海波も最近何度もトリ貝を刺身の一つに入れた。
刺身は魚がメインのようだが、今の時期のトリ貝は本当に旨いものだ。

柔らかく臭みはなく、噛めばほのかに甘く、その繊細で絶妙な旨さはやはり美味しい季節ゆえか。

今回は、このトリ貝を九条葱と共にぬたにすることにした。
ぬたは膾料理の一種で、酢みそ和えのようなもの。
女将の好物の一つだ。

葱と旬のトリ貝が酢味噌にからまって口の中であわさると、しゃきしゃきの食感の葱と柔らかく甘いトリ貝が味噌の旨味で渾然一体となり、つい酒に手がのびる。

ぬたと酒は地味ながら絵になる渋いとり合わせだ。

イメージは

静かに雨降る夜。
古民家風の居酒屋の磨きぬかれたカウンターに、土ものの徳利とやや大ぶりなぐいのみ。
その横には、ぬたの盛られた素朴な民芸陶芸の皿。

音楽はなく、照明は小さな白熱灯のみ。

春の夜はまだ肌寒く、店の隅にはダルマストーブ。

のん兵衛の主はゆっくりとぬたを味わい、酒を楽しんでいる。
昨日のことも明日のことも憂うことは何もなく。
ただ、今日植えた野菜の苗がこの慈雨で大きく育つことのみを思い描き、満ち足りた気持ちで一つ深呼吸する。


なんと幸せなことか!
ああこんな風に生きてみたい!自分で勝手に暴走妄想してその妄想を羨むせせこましさ!
いかんいかん!ポカスカ(己の頭を叩く音)



トリ貝はこんな風に人を導く、魅惑の美味し貝という話であった。

スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://seikaiha0727.blog45.fc2.com/tb.php/197-f809c48d

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

makotarto

Author:makotarto
小田急線玉川学園前駅南口
徒歩1分

定休日  日曜日
営業時間 18:00~23:00
(LO 22:00)
町田市玉川学園7-5-1
042-728-8758

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード