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配達人

毎回市場以外に配達してもらう業者がある。

例えば、吉野葛。
オープンした頃、高額な吉野葛を大量に買わねばならない業者から仕入れていたため、青海波のような小さな店では仕入れが億劫な一つであった。
「もうちょっとロットが小さくて、質の良い葛を手に入れられないか」

ある日、窓から下を見た。
トラックが止まり、一階の虎屋さんに和菓子の材料を運んでいたのだ。
和菓子専門の業者とは関わりがない。
「!!!!!!」

早速階段を駆け下り、トラックの運転手に声をかけ、良い吉野葛を購入したい旨を伝え、名刺を交換。
それ以降吉野葛で悩むことはなくなった。

さて、もう一つは肉屋である。
肉屋は市場にも色々あり、市場以外にも、地方とのつながりもある。
ただ、配達してくれる肉屋は一つだけ。

配達すると、担当者と会話するようになる。
向こうも、町田を一通り回って、帰り道の学園なので、ちょっと気が楽なようだ。
すると次第に、ただ肉屋の配達の人という認識がガラリと変わってくる。

木工仕事が好きで、自分で作った木工家具の写真を見せてくれた人がいた。
驚くほど器用にカラフルに仕上げてあって、趣味の域を超えている。

次に配達した人は、かつて、剣道の道場を経営していたそうな。
交通事故に遭い、足がふんばれなくなって、道場を閉めたと残念そうに語ってくれた。

そして、今担当している彼はグランブルー世界だった。
そう。潜るのだ。
しかも素潜りで40メートルとか。
潜ってプロで食べていける人は日本では一人らしい。
彼もプロでいきたいがそれは難しいため肉屋で働いている。(本人弁)

すごいですねえ。
夏に海を覗いて、未知なる世界に驚愕した私たちにしてみると、水深40メートルをフィンなしの素潜りなんて聞くだけでゾクゾクしてくる。

そして、その彼を被写体にした写真展が今新宿で開かれている。
好奇心旺盛な店主は「見たい見たい」といい続け、矢も立ても堪らず朝から新宿に出かけていった。

おそらく、今後のマイブームは素潜りかと思われたが、店主は「そこでさあ、モリ使える?」などと「漁業権取るのか?漁師になるんか?」的質問をしていたので、グランブルーの彼とはかなり品格が異なることが判明した。

いずれにしても、肉の配達人。しかしその裏は個性様々。
人と言うのはつついて見ないとその実がみえないものだ。

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